2023年1月にRolandよりゲーム配信に特化した新商品「BRIDGE CAST」が発売されました。
このオーディオインターフェイスとミキサー機能を兼ね備えたコンパクトな機材がかなり優秀なので当記事にてご紹介します。

めちゃくちゃすごい機材なのでご紹介します!
- BRIDGE CASTの機能やスペック
- ゲーム配信で使える実用例
- 他機材との比較
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BRIDGE CASTの機能とスペック


まずはBRIDGE CASTのおおまかな機能とスペックを紹介します。
スペック詳細についてはRoland公式の製品ページに載っていますのでここではざっくりと噛み砕いた内容で解説します。
スタンダードな入力チャンネル
まずこのBRIDGE CASTに接続できる信号の数ですが、
- マイク(XLR端子)
- AUX(外部入力)
- チャット音声
- ゲーム音
主にこの4つです。
他にはPC接続やスマートフォン接続に応じて使える入力があります。
ざっくり紹介すると
入力チャンネル | 入力例 |
---|---|
マイク | 自身が喋るマイク |
AUX(外部入力) | PS4やSwitch、ipodなど別機器の音 |
チャット音声 | PCのチャットソフトの音声 |
ゲーム音 | PCゲームの音 |
マイクはマイク用のXLRケーブルが必要となり、AUXの外部入力はイヤホンジャックのケーブルが必要となります。
チャット音声とゲーム音は付属のUSBケーブルをPCに繋ぐことでそれぞれの音を入力することができます。
基本的にはゲームや配信を行う上で必要なマイク・ゲーム音・チャット音を入力できて個別の音量調整ができるスタンダードな仕様です。



オーディオインターフェイスとミキサーがこれ1台で完結しちゃう!
配信者の味方!オーディオ・ミキシング・バス機能


個人的に配信者にとってありがたすぎる機能だと思います。
マイク音・ゲーム音・チャット音と3つ音量を簡単に好きなバランスに調整できるミキサー機能を兼ね備えているわけですが、自分がヘッドホンで聞くバランスと配信に流す音のバランスをそれぞれ別個で調整が可能です。



ボタン1つでこの調整ができるのはめちゃくちゃありがたいです。
多彩なエフェクト機能


BRIDGE CASTには数多くのエフェクト機能が搭載されており音声をより聴きやすくしたり加工することができます。
搭載されている機能
MIC:ボイス・チェンジャー、ノイズ・サプレッサー、コンプレッサー、イコライザー、ディエッサー、リバーブ、ロー・カット
CHAT:ディエッサー、コンプレッサー
GAME:イコライザー
STREAM:ディレイ
マイクに使えるエフェクトが特に多く、
ノイズを抑制するサプレッサー、大きな声を抑えて小さい声との差を狭くして聴きやすくするコンプレッサー機能、
音質を調整して聴きやすくするイコライザー機能などミキサーにあると便利な機能がしっかり備わってます。


また、声を男性から女性に、女性から男性に変えることができるボイスチェンジャー機能や、声にエコーをかけることができるリバーブ機能もありチャットや配信などに面白みを加えることも可能です。
これらのエフェクト機能はパソコンから専用ソフトを使って設定することができます。
机を圧迫しないサイズ感


BRIDGE CASTのサイズですが222mm×110mmで高さが最大70mmとなっています。
身近なものでほぼ同じサイズのものとして長方形のティッシュ箱とほぼ同じサイズです。
従来のようにオーディオインターフェイスと小型のミキサーを別々に置かずに済むので机の上もすっきり見せることができるのはありがたい点です。
ゲーム配信で使える実用例


ここではゲーム配信で使える実用例をご紹介します。
配信をしているとよくある場面を例にしたり、こういう使い方すると面白い機能を紹介します。
1.配信で音のバランスにもう悩まされない!オーディオ・ミキシング・バス機能


例えばゲーム配信をしていてコメントで「ゲーム音が小さい」「チャットの味方の声が大きすぎる」など書かれた経験はないでしょうか。
従来のミキサーではこの問題を解決する場合はゲーム音やチャット音を調整してしまうと自分が聴いている音のバランスが崩れてしまうというジレンマがありました。
しかしBRIDGE CASTでは配信と自分が聴く音のバランスを個別調整ができてしまうのです。
本体のボタンを押してSTREAM MIXとPERSONAL MIXを切り替えるだけで配信の音量バランスと自分が聴くヘッドホンの音量バランスを簡単に調整できてしまいます。



個人的には配信でこのような経験をしたことがあるので配信者にはかなりありがたい機能だと思います。
2.映像と音声のズレ問題を一瞬で解決!ディレイ機能
配信をしていると回線や接続機器などさまざまな問題で映像と音声がズレてしまうことがあります。
ソフト内のディレイ機能を使えば音声と映像のズレを調整し修正することができます。
3.配信のマイク音声に演出幅を!ボイスチェンジャー機能


マイクのエフェクト機能にあるボイスチェンジャー機能を使えば、
男性から女性に、女性から男性に声を変えることができます。
ボイスチェンジャーの設定の効き具合も調整できるため自分のイメージに合ったボイスチェンジが可能です。
また、声にエコーをかけるリバーブ機能も搭載されているので歌配信などにも使える他、
天の声演出などゲームシーンに合った使い方ができます。



Among Usの死者のチャット時にリバーブ機能使いたいです。
4.ゲーム別に使い分けができる!イコライザー機能


ゲーム音などのさまざまな音の音色を調整ができるイコライザー機能ですが、
複数の設定をプリセットに保存ができるので複数のゲームを遊ぶ際にも簡単に切り替えることができて便利です。
またイコライザー上で現在どのあたりの音が強く出ているかなどを可視化できるので普段イコライザーを触らない人も安心して触ることができます。
5.配信をさらに盛り上げる簡易サンプラー機能
BRIDGE CASTでは5秒以内の音声データを取り込むことが可能です。
取り込んだ音声データは本体のボタンに設定することでいつでもその効果音を再生することが可能です。
配信中のちょっとした効果音などを取り入れることで演出のバリエーションを増やすことができます。



やられた時に「チーン」のような効果音をすぐに入れることができます!
他の機材との比較
BRIDGE CASTと似ている機材としてYAMAHAから「AG08」が同時期に販売されています。
BRIDGE CASTとAG08をそれぞれ比較してみたいと思います。
BRIDGE CAST | AG08 | |
価格 | 30,000円程 | 97,000円程 |
オススメ用途 | ゲーム配信に特化 | ゲーム配信・音楽編集・音楽作成 |
入力できるマイクの数 | 1本まで | 2本まで |
サイズ感 | ティッシュ箱1つくらい | ティッシュ箱2つくらい |
こんな商品も
価格の違い
BRIDGE CASTとAG08では価格が全然違います。
まず価格の考え方として、従来必要だったオーディオインターフェイスとオーディオミキサーを別々で購入した場合30,000円程度かもしくは少し予算オーバーしてしまうものが多いのでBRIDGE CASTはかなりお買い得と言えます。
一方でAG08は2倍以上の価格とかなり高価な機材となっています。
その理由としては機能や付属ソフトの充実具合にあると思われます。
AG08を購入することで音楽編集ソフトのCUBASE AIなどのソフトがセットで付いてきます。



高すぎるのにはしっかり理由があるってことですね
使用用途の幅が違う
BRIDGE CASTは完全にゲーム配信・配信に特化しておりかなりシンプルに設計されています。
AG08は内部にアンプシュミレーターなどを備えておりゲーム配信だけではなく音楽制作や音楽編集など幅広い用途に対応した機能が備わっています。
ゲーム配信をメインで行う人はBRIDGE CASTで十分すぎるスペックだと思います。
まとめ


今回はRolandから発売されたBRIDGE CASTをご紹介しました。
ゲーム配信で機材を一新したい人、これから機材を揃えたい人にかなりオススメです。
この機材1つで配信で感じるストレスの解消や他の配信と差別化ができる演出を行うことができるので是非チェックしてみてください!